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「人材派遣のプロとして、スタッフさんのキャリア形成に全力を注いでいます。」

――徳永 剛さん(大阪市城東区/38歳・人材派遣会社サンレディース勤務)

20代後半、人材派遣会社サンレディースに登録。派遣スタッフとして現場を経験したあと、28歳で同社アルバイト雇用、そして正社員へ。数々の経験の積み重ねにより、今では派遣スタッフの気持ちがわかる人材派遣のスペシャリストです。

 

◆これまでの経験で培われたこと

西日本第二ブロック兼首都圏第二統括ブロック長代行。これが徳永さんの正式な肩書です。オフィスは大阪市北区の梅田支店内にありますが、大阪の各支店のみならず関東や埼玉にも目を届かせるなどして、統括マネジメントにあたっています。毎日きっと多忙なはずなのに、それを感じさせないタフなキャラクター。高校時代にサッカーで鍛えたせいか、やや浅黒い精悍なマスクが印象的です。

今から20年前。高校卒業後、ゴルフ用品販売会社に就職。「ゴルフの経験や知識もなく、ゴルフ用語すらまともに知りませんでした。営業成績が優秀な先輩をみつけて、見よう見まねでノウハウを盗みました」。ノルマの厳しい会社ではありましたが、若くして人並み以上の営業成績を達成。2年間勤めたものの、「急に遊びたくなって(笑)」退職。その後はアルバイトで飲食業に従事し、接客はもちろんアルバイトでありながら店長としての辛苦もなめてきた貴重な7年間でした。

 

◆ポテンシャルを見抜く力こそ

ふと気がつけば20代後半。これでいいのかと自問自答した結果、「次の仕事がみつかるまでのつなぎ的な意味」で徳永さんは、サンレディースに派遣登録しました。派遣スタッフとして、配送の仕事や荷物の積み下ろし、什器の設営など10種類以上の派遣業務を経験。「特に仕事内容にこだわりはありませんでした」。

そしてついに転機が訪れます。当時、京橋支店にいた女性社員から社内アルバイトの誘い。派遣スタッフとして登録以来、わずか1年での出来事でした。「いやあ、なぜ派遣スタッフなのに声をかけてもらえたのか、今もよくわからないんです(笑)」。派遣スタッフと支店社員との良好な関係は、当時も同じでした。派遣スタッフのポテンシャルを見抜くことなど、支店社員からみればごく簡単なことだったのでしょう。
今年で勤続10年。そして今では、総勢40人の部下を持ち要職に就く徳永さん。この出会いは、偶然ではなく必然だったような気がします。

 

◆スタッフを送り込むだけではない派遣業務

一派遣スタッフから、サンレディースの一員へ。電話応対など基本的な業務から始まり、時には営業社員に同行し派遣先での商談にも加わることも。アルバイトとはいえ、これまで派遣される側だった立場から派遣する側の立場になったことで、ほかではできない貴重な体験ができました。「派遣業務というと、スタッフを派遣先に送り込んでいるだけのイメージがなきにしもあらずですが、決してそうではないことがこの1年間でよく理解できました」。

こんなこともありました。「人の輪に溶け込むのが苦手な性格だったことを見抜かれていたのか、休みの日にわざわざ支店社員数人が自宅へきてくれたこともありました。派遣スタッフに対してはもちろん、社内の人間に対する気遣いにも長けているなと感じました。あの時の宴会は、めっちゃくちゃ楽しかったです(笑)」。
いつも気遣いのできるあたたかい支店社員と、人材派遣会社ならではのシステマティックな環境にやり甲斐を感じました。「この会社ならやっていけるなと確信しました」。

 

◆人材派遣会社としてのあるべき姿

サンレディースの強みは、なんといっても短期派遣に特化していること。しかも1人でも100人でも、急に人が必要な派遣先のニーズに対応できるという、完成度の高い独自の仕組みが構築できている点です。


他社にマネできないシステムは、実績を積み上げてきた会社の財産。しかしその背景には、「派遣スタッフに高いスキルがあるからなんです」。支店へ給料を受け取りにきた派遣スタッフとの言葉を交わすのも徳永さんたちの仕事。些細なことでも相談に乗ります。派遣先を毎日巡回訪問することで、問題点もみえてきます。派遣スタッフに寄り添っていくことで、結果的にスキルアップにつながります。単に営業センスだけでない、高いコミュニケーション能力こそ、人材派遣会社に求められる究極のホスピタリティなのです。
「要は、民間のハローワーク的存在にならないといけないんです」。徳永さんのひとことは、人材派遣会社のあるべき姿を言い表しているような気がしました。

(取材・構成 池田厚司)